警察活動を支える警察情報通信

警察の情報通信

警察の情報通信は、警察活動を支える不可欠な基盤であり、事件、事故及び災害がどこでどのように発生しても即座に対応でき、各種の情報通信システムを開発し、全国に整備するとともに、システムの高度化に努めています。
危機管理を支える警察情報通信
警察では、独自に整備・維持管理している無線多重回線、電気通信事業者の専用回線、衛星通信回線等により構成される全国的なネットワークにより、警察庁、管区警察局、警察本部、警察署、交番等を結ぶほか、各種の移動通信システムを構築することにより、警察業務を遂行する上で不可欠な情報を伝達。
システムの管理、運営等のため、各都道府県に国の機関である情報通信部が設置され、都道府県警察の業務を支えています。
重大事案発生時の通信施設の運用に関する指導・調整等のため、各管区警察局に情報通信部が設置。
警察情報管理システム
警察では、盗難車両、行方不明者等に関する情報を警察庁に登録する事により、警察官からの照会に即時に回答したり、運転免許証に関する情報を全国一元管理して、運転免許証の不正取得を防止したりするための警察情報管理システムを構築。
警察の通信系情報
機動警察通信隊の活動
機動警察通信隊は、各都道府県情報通信部等に設置され、事件、事故又は災害の発生時や警衛・警護警備の実施時に、警察本部と現場警察官との間の指揮命令や連絡が円滑に行われるよう情報通信対策を行っています。

・ 衛星通信車、ヘリコプターテレビシステム等を活用して警察本部等に現場の映像を伝送
・ 現場の状況に応じて、臨時の無線中継所を設置・運用して、無線の不感地帯対策を実施

現場の警察活動の基盤となる通信を確保
ストーカー事案や窃盗事案等にも出動し、被害者宅にテレビカメラを設置するなどの情報通信対策を実施して、犯罪者の検挙及び国民の安全・安心の確保に貢献しています。
地域警察デジタル無線システムの整備
事件・事故及び災害に対して警察が迅速・的確な対応をするためには、警察活動において収集した様々な情報を組織的に共有し、活用する事が不可欠です。
警察では、音声に加え、画像やデータを送受信することができる地域警察デジタル無線システムを整備し、都道府県警察の通信指令室で受理した110番通報の内容、各種事案の現場において撮影した画像、GPS により測位された警察官の位置等を、通信指令室、警察署及び現場警察官において組織的に共有する事により、警察活動の強化を図っています。
出典:警察庁【警察活動の支え】