科学警察研究所情報

科学警察研究所【 NRIPS 】

科学警察研究所【 科警研 】(National Research Institute of Police Science)

警察庁の付属機関として科学捜査、犯罪防止、交通事故防止等に関して、広範囲にわたる業務を行っています。


【 犯罪科学に関する総合的な研究機関 】
生物学、医学、化学、薬学、物理学、農学、工学、社会学、教育学、心理学等
それぞれの専門に応じた部門が配置。

【 組織構成 】
所長、副所長
総務部、法科学第一部、法科学第二部、法科学第三部、法科学第四部、犯罪行動科学部、交通科学部
研究調整官

【 法科学に関する附属機関 】
附属鑑定所、法科学研修所

科学警察研究所の業務概要
科学捜査についての研究・実験及びこれらを応用する鑑定・検査、犯罪の防止及び少年非行防止についての研究・実験並びに交通事故の 防止その他交通警察についての研究・実験

これらの業務対象は広汎にわたるため、生物学、医学、化学、薬学、物理学、農学、工学、社会学、教育学、心理学等の専門的知識・技術を有する研究職員が、 それぞれの専門に応じた部門に配置され活動しています。

警察法
警察法 第28条
警察庁に、科学警察研究所を附置する。

第2項
科学警察研究所は、左に掲げる事務をつかさどる。
1)科学捜査についての研究及び実験並びにこれらを応用する鑑定及び検査に関すること。
2)少年の非行防止その他犯罪の防止についての研究及び実験に関すること。
3)交通事故の防止その他交通警察についての研究及び実験に関すること。

第3項
科学警察研究所に、所長を置く。

第4項
科学警察研究所の位置及び内部組織は、内閣府令で定める。
警察法施行規則
警察法施行規則第87条
科学警察研究所は、千葉県柏市に置く。【 千葉県柏市柏の葉6丁目3番地1 】

第88条
科学警察研究所長は、長官の命を受け、所務を掌理する。

第89条(副所長)
科学警察研究所に、副所長一人を置く。

第2項
副所長は、所長を助け、所長に事故あるとき又は所長が欠けたときは、その職務を代行する。

第90条(研究調整官)
科学警察研究所に、研究調整官一人を置く。

第2項
研究調整官は、命を受け、科学警察研究所の所掌事務のうち重要事項に係るものの企画、立案及び調整並びに重要な研究及び実験を行い、 並びに当該事務に関し、政策的見地から総括して指導を行う。

第91条(部)
科学警察研究所に、次の七部を置く。

・ 総務部
・ 法科学第一部
・ 法科学第二部
・ 法科学第三部
・ 法科学第四部
・ 犯罪行動科学部
・ 交通科学部

第2項
各部に、部長を置く。

第3項
部長は、所長の命を受け、部務を掌理する。

【 法科学第一部の所掌事務 】
法科学第一部においては、次に掲げる事務をつかさどる。
犯罪の捜査に関連する生物学の研究及び実験に関すること。
前号に掲げる科学又は技術を応用する鑑定及び検査に関すること。

【 法科学第二部の所掌事務 】
法科学第二部においては、次に掲げる事務をつかさどる。
犯罪の捜査に関連する物理学及び工学の研究及び実験に関すること。
前号に掲げる科学又は技術を応用する鑑定及び検査に関すること。

【 法科学第三部の所掌事務 】
法科学第三部においては、次に掲げる事務をつかさどる。
犯罪の捜査に関連する化学の研究及び実験に関すること。
前号に掲げる科学又は技術を応用する鑑定及び検査に関すること。

【 法科学第四部の所掌事務 】
法科学第四部においては、次に掲げる事務をつかさどる。
犯罪の捜査に関連する心理学及び精神医学の研究及び実験に関すること。
文書類及び偽造通貨の鑑定に必要な技術の研究及び実験に関すること
並びに偽造通貨の符号の制定に関すること。
前二号に掲げるもののほか、犯罪の捜査に関連する情報科学の研究及び実験に関すること。
前各号に掲げる科学又は技術を応用する鑑定及び検査に関すること。

【 犯罪行動科学部の所掌事務 】
犯罪行動科学部においては、次に掲げる事務をつかさどる。
少年の非行防止に関連する行動科学その他の少年の非行防止についての研究及び実験に関すること。
犯罪の防止に関連する行動科学その他の犯罪の防止についての研究及び実験に関すること。
犯罪の捜査の支援に関連する行動科学その他の犯罪の捜査の支援についての研究及び実験に関すること。

【 交通科学部の所掌事務 】
交通科学部においては、次に掲げる事務をつかさどる。
交通事故の防止その他交通警察についての研究及び実験に関すること。
交通事故に係る犯罪の捜査についての研究及び実験並びにこれらを応用する鑑定及び検査に関すること。

科学捜査研究所情報

科学捜査研究所【 科捜研 】
日本の警視庁及び道府県警察本部刑事部の付属機関で、科学捜査の研究機関です。

現場検査、証拠資料の収集、鑑定、研究の科学捜査が任務です。

最先端の科学捜査による、検査、鑑定及び研究を行っています。
警察庁の附属機関である科学警察研究所との連携や、企業や大学の研究機関、国内・海外学会への参加も行われています。

【法医科】
DNA・骨・血液及び血痕・体液・骨・毛髪・硬組織、軟組織、組織に関連する資料の収集
検査、鑑定及び研究を行います。
【化学科】
麻薬・覚醒剤・違法薬物・危険ドラッグ・中毒死事件の毒薬物
事件で使用された油類・繊維・塗料・樹脂・金属・廃棄物や産業排水
事故や事件の塗料・繊維・合成樹脂・金属等の工業製品、微物、自動車塗膜、油成分、化学製品
検査、鑑定及び研究を行います。
【物理科】
事件・事故・火災・防犯カメラの画像解析・サイバー犯罪のコンピューター解析
音声・音響・電子機器・車両・機械構造物・工具痕・銃器・弾丸等の検査、鑑定及び実験を行います。
【人文科(文書)】
筆跡、印章(印影)、印字、印刷物、不明文字、詐欺・贈賄・文書偽造、偽造通貨の検査
鑑定及び研究を行います。
【人文科(心理)】
犯罪情報を記憶しているか否かを科学的に検査するポリグラフ検査や、プロファイリング等
犯罪心理の鑑定及び研究を行います。
心理学分野・犯罪精神医学・犯罪社会学
採用案内
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出典:警察庁・科学警察研究所・都道府県警察本部